【立体音響(3Dオーディオ)のDolby Atmosで楽しむ!Netflix配信動画『攻殻機動隊 SAC_2045』を紹介】

 Netflixの配信アニメ『攻殻機動隊 SAC_2045』を視聴しましたので、作品情報やあらすじ、そして、個人的な見解にはなりますが感想を書かせていただきます。なお、当記事はNetflixで配信されているDolby Atmos対応作品を、これから視聴される方に向けたレビューになります。そのため、作品内容の考察などは一切行わず、ネタバレなしの作品紹介としています。

作品情報

 本作品は、Netflixオリジナルアニメであり、SACシリーズの完全新作として神山健治監督と荒牧伸志監督がタッグを組んだ作品です。今作は、攻殻機動隊シリーズ初となるフル3DCGアニメーションを採用しており、『バースデー・ワンダーランド』のキャラクターデザインを手掛けたイリヤ・クブシノブが担当しています。

  • 日本公開年月日2020年4月
  • 製作国:日本
  • 視聴時間:全12話(シーズン1)※各話25分
  • 原作:攻殻機動隊士郎正宗
  • 制作:攻殻機動隊2045製作委員会
  • 脚本:神山健治、檜垣亮、砂山蔵澄、土城温美、佐藤大、大東大介

メインキャスト

CV:田中敦子

草薙素子

完全義体の女性型サイボーグで、元公安9課のリーダーである。卓越したハッキングスキルを有しており、判断力・統率力・身体能力ともに優れている。なお、論理的な思考の中にも、『ゴーストの囁き』と言っている直感を重んじる傾向がある。

CV:阪 脩

荒巻大輔

陸自調査部出身の元公安9課のトップで、私利私欲がなく自分の信念を貫き通す正義漢であり、軍・警察・官僚・政府要人などに幅広い人脈を持っている。草薙たちが公安9課を去った後、公安部の顧問に就いていたが、総理の密命により公安9課再編を図ることとなる。

CV:大塚明夫

バトー

ほぼ全身を義体化している戦闘型サイボーグで、かつてはレンジャー部隊で特殊な戦闘任務に参加していた。公安9課に所属してからは、 草薙素子の右腕として高い戦闘力を生かして活躍していた。現在は、 草薙素子とともに傭兵部隊として活動している。

CV:山寺宏一

トグサ

元本庁刑事で、電脳化はしているが身体はほぼ生身である。その能力を高く評価されて草薙 素子に引き抜かれ公安9課に所属していた。また、公安9課内で唯一の妻帯者であったが、離婚している。現在は、民間警備会社に勤めている。

CV:仲野 裕

イシカワ

公安9課においては、主に情報収集を担当し、電脳による情報収集を行っていた電脳戦のエキスパートである。公安9課の中では、最も素子との付き合いが長い古参メンバーである。現在は、草薙素子とともに傭兵部隊として活動している。

CV:大川 透

サイトー

狙撃のプロフェッショナルで、左眼には人工衛星とリンクした狙撃支援システム『鷹の目』を持っている。過去に草薙素子と対決し敗れるが、その能力を高く評価され公安9課のメンバーとなる。現在は、 草薙素子とともに傭兵部隊として活動している。

CV:小野塚貴志

パズ

クールで無口な愛煙家であり、同じ女とは2度寝ない主義を貫き通している女好きでもある。内偵調査やナイフを用いた近接格闘術を得意としており、人を欺く技術も高い。公安9課の再編に伴い、合流することとなる。

CV:山口太郎

ボーマ

元特殊部隊員で軍に在籍時は、爆発物を扱っていたことから特殊工作を得意としているが、公安9課ではイシカワとともに電脳による情報収集を行っていた。公安9課再編に伴い、合流することとなる。

CV:玉川砂記子

タチコマ

公安9課に配置されていた多脚思考戦車。人工ニューロチップを用いたAIによって自立行動をし、個性豊かな性格を持っている。熱光学迷彩、搭乗可能なポッドを備えており、公安9課のメンバーをアシストする。

CV:潘めぐみ

江崎プリン

新生公安9課でタチコマたちのメンテナンス等を担当する新メンバーである。15歳でMITに入学し博士号を取得した経歴を持つ天才少女で、バトーに対して特別な感情を抱いている。

CV:林原めぐみ

シマムラタカシ

14歳の中学生であり、日本においてポスト・ヒューマンに覚醒したとされる3名のうちの一人である。シーズン終盤では、その生い立ちや過去の出来事が明らかになる物語の鍵を握る人物である。

冒頭あらすじ

 2045年、傭兵となった草薙素子が率いる部隊は内戦・紛争を渡り歩き、アメリカ大陸西海岸にてGATED TOWNの襲撃を企む無法者の掃討作戦を開始していた。一方、日本で民間警備会社に務めているトグサは、仮想通貨のサーバーを攻撃している容疑者の部屋へ踏み込み身柄を拘束していた。そして、容疑者を拘束し一息ついたところでトグサの携帯へ意外な人物から連絡が入る。その相手は、元公安9課の課長で現在は公安部の顧問を務めている荒巻大輔であった。総理から複雑な案件の依頼を受けた荒巻大輔は、トグサの協力を仰ぐため会って話をしたいという内容だった 。

  草薙素子が率いる傭兵部隊は、無法者の掃討作戦を実行するため内通者からの事前情報を基に、敵のアジトへの侵入を開始する。敵のアジトに侵入していた内通者の話では、組織に親切な金持ちと呼ばれているパトロンから武器が送られて来たという奇妙な情報があった。そして、アジト内の探索を始めたところで軍用番犬ロボットに侵入を感知され、装甲車やステルスドローンの攻撃が始まり本格的な戦闘が幕を開ける。

感想

ストーリー

  2045年、全ての国家を震撼させた経済災害『全世界同時デフォルト』による金融経済の麻痺、AIの驚異的な進化によって世界は、計画的かつ持続化可能な戦争『サスティナブル・ウォー』が勃発していた。そんな世界情勢の中、内戦・紛争を渡り歩き、傭兵部隊『GHOST』として草薙素子と元公安9課のメンバーたち(バトー・イシカワ・サイトーなど)は、卓越した電脳・戦闘スキルを駆使して活動していた。しかし、驚異的な知能と身体能力を持つ『ポスト・ヒューマン』が出現したことで、この未知なる脅威に対抗するために公安9課が再結成される。

演出

 人間の動きをキャラクターに反映させるため、モーションキャプチャによって3DCGで再現された登場人物は、リアルな動きを見せています。しかし、どうしてもこれまでの2Dアニメーションの印象が強いため、ストーリー的に盛り上がる部分でも、 3DCGだと感情移入がしにくいような気がしました。それでも、いつもの声優さんがアフレコしているため、声優さんの演技で空気感ができていると感じました。なお、草薙素子のあだ名『メスゴリラ』に関する話が数回でてきますが、攻殻機動隊を見ているなって感じがして少し安心しましたね。

音楽(音響)

 第1話では、武装したノマド(組織に属してない武装者)との戦闘シーンがあり、銃声や車の走行音などとても臨場感があります。また、第2話のステルスドレーンとの戦闘シーンでタチコマがドレーンに飛び付くシーンなどは、 まさにDolby Atmosならではのものと言えます。AVアンプによる5.1.2ch構成やPCやタブレットによるヘッドホン視聴でも、十分に迫力があるイマーシブサウンド(立体音響)を楽しむことが可能で、没入感を味わえます。

総合評価

 これまでの『攻殻機動隊 S.A.C』では、基本的に話は一話で完結するが全体の物語が進むにしたがって、各話の内容が関連しているといった構成でした。本作は、一話で完結しない構成となっているため、前作までのような作りこまれた完成度の高さを、感じられませんでした。それでも、公安9課の個性的なキャラクターや『攻殻機動隊 S.A.C』の続編が見られることは、一ファンとして非常に喜ばしいことです。また、フル3DCGアニメーションに取り組んだことに賛否両論あると思いますが、新たな挑戦ということで今後の変化に期待したいと思います。なお、シーズン2の製作も決定しており、配信されれば次もイマーシブサウンド(立体音響)で楽しみたいですね。